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コラム 2025/09/21
立花山城跡を歩く!戦国の舞台とクスノキ原生林に出会う福岡東区の歴史探訪

こんにちは。
 

今日は福岡市東区と粕屋郡新宮町、久山町の境に位置する 立花山(標高367m) に築かれた「立花山城跡」をご紹介します。
南北朝から戦国時代にかけて歴史の舞台となり、現在では豊かな自然と絶景が楽しめる人気のハイキングスポットとなっています。

 


 

立花山城の歴史

 

立花山城は、元徳2年(1330年) に大友(立花)貞載が築いたと伝わります。
その後、豊後大友氏の拠点として機能しましたが、戦国時代に転機が訪れます。

 

大友宗麟に叛いた7代・立花鑑載を攻めたのが、名将 戸次鑑連(のちの立花道雪)。
彼が城を掌握し、後にその子・統虎(のちの立花宗茂)が活躍する舞台となりました。

 

特に有名なのは 天正14年(1586年)。
九州制覇を目指して北上してきた島津軍を、統虎(宗茂)が立花山城で迎え撃ち、見事に守り抜いた戦いです。
その功績により豊臣秀吉から柳川城主に抜擢され、後の立花家の礎を築きました。

 

しかし黒田長政が福岡に入国すると、立花山城は廃城に。
現在は山頂に石垣の跡が数カ所残るのみですが、往時の壮大さを偲ぶことができます。

 


 

自然遺産 ― クスノキ原生林

 

立花山のもう一つの魅力が、国の特別天然記念物に指定されているクスノキ原生林。
山全体に数千本ものクスノキが生い茂り、樹齢300年以上ともいわれる巨木が林立しています。

 

とくに山頂近くに立つ 立花大クス は圧巻で、高さ約30メートル、幹回り約9メートルのスケールを誇ります。
自然の神秘を全身で感じられるパワースポットとしても人気です。

 


 

山頂からの眺望

 

標高367mの山頂に立つと、眼下には 博多湾や福岡市街地 が広がり、天気の良い日には遠く糸島半島や宗像の方角まで見渡せます。
秋には紅葉、春には新緑と、四季折々の景色が楽しめるのも魅力。

 

山頂付近には案内板や道標が整備されており、歴史解説を読みながら散策できるので、初心者の方でも安心して登れます。

 


 

ハイキング情報

 

  • 所要時間:登山口から山頂まで約40~60分

  • 難易度:初心者から楽しめるハイキングコース

  • アクセス

    JR香椎線「土井駅」から徒歩約40分で登山口
    車利用なら立花山登山口駐車場(無料)あり

 

ハイキング気分で登れる標高ながら、歴史と自然のスケールを体感できるのが立花山の大きな魅力です。

 


 

まとめ ― 歴史×自然を味わえる立花山

 

立花山城跡は、戦国のドラマとともに、豊かな自然を体感できる福岡屈指の歴史スポットです。
山頂の石垣跡に立つと、戦国武将たちがこの地を守ろうと奮戦した情景が思い浮かび、同時にクスノキの森が悠久の時を刻んでいることに心を打たれます。

 

福岡観光で歴史や自然を楽しみたい方には、ぜひおすすめしたい場所です。
登山初心者でも挑戦しやすいので、週末のハイキングにもぴったりですよ!

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